長雨の晩夏

最近は夜も涼しくなってきました。

 

梅雨の名残も乾かぬうちに

しとしとと、秋雨の気配がします。

 

私事に関連して、気象学をかじる機会があり

天気の移り変わりや、季節の節目を

よりはっきりと感じられるようになりました。

 

夏に猛暑をもたらす太平洋側の高気圧が南へ引き、

代わりに大陸側の冷たい高気圧が張り出してくることで

日本上空に、いわゆる秋雨前線が停滞します。

 

つまり、8月下旬に台風でもない長雨シーズンが始まった時、

もうすぐ夏が終わるということです。

 

 

私は、一日一日を大切に過ごしたいので

季節の節目なども意識して生活したいと思っています。

 

以前も少し書きましたが、

自然のペースに逆らわず、うまく流れに乗ることで

日々をストレスなく過ごせると考えています。

 

夏という季節は、道端に咲く花も含め、

なんだか生命力が溢れているような気がします。

 

これらを肌で感じるため、

私は季節ごとにやりたいことを持っていますが、

今年の夏はなんだか中途半端になってしまいました。

 

一番惜しまれることは、蜩の鳴き声を聴くことができていないことです。

 

夏の間にやりたいこと、というのにこだわりがあり、

昨年などは、わざわざローカルの単線列車に乗って

田んぼの向こうの山間に日が沈むの見ながら蜩の鳴く声を聴きに行ったほどです。

 

夏に限りませんが、季節ごとに自然が見せる表情は変わるので、

これをできるだけ感じ取りたいと思っています。

 

そうすることで、私は今、この時を生きているのだという実感が持てます。

 

 

さて、日も短くなり、秋の足音が聞こえてきますね。

 

私にとって、秋のテーマは「豊穣」です。

 

以前は「枯葉」というイメージが強く、寂しいものに感じていましたが、

グラズノフの作品、バレエ「四季」にある「秋」を聴き

秋は夏の生命力をいっぱいに集めた果実の収穫の時、というイメージに変わりました。

 

このような秋の一面を見つけ、目一杯楽しむため

本格的な秋になる前に、やりたいことをまとめておきたいと思います。