人生の正午
ここ数年、自分はもう流行の中心にはいないのだなと感じることが多いです。
というのも、テレビやネットでの流行り物を知らないばかりか、
知ったとしても、どこか遠くの国の話のように思えるからです。
流行は、雑誌やネットによってある程度操作されうるものですが、
それに目敏く飛びつき、楽しみ、周りへ伝播させる人々によって
形成されるものだと考えています。
したがって、世の流行を作るのは
やはり高校生や大学生くらいの若者なのではないでしょうか。
そういう意味では、私はもう若者の枠から外れているのだと思います。
一方で、絶えず変化し続ける世の中に対し
興味を失いつつあることは危惧すべきことであると思います。
自分の所属する社会において、自分がどういった立場にあるか
ということは、意識する必要があると言えるでしょう。
この努力を怠った時、
私は地上に居ながらにして、浦島太郎になってしまうかもしれません。
あるいは、もうすでに・・・
このように考えると、私のような年代の人間には
流行の中心からは一歩引きつつ、
適度な関わりを保つことが必要なのではないでしょうか。
社会を回す側の人間として、世の中とどのように付き合っていくか
しっかりと考えなければならないと感じています。
私という人間が最も輝きを放つ時代はすでに過ぎ、
人生の黄昏時が静かに近づいてきているのかもしれません。
死へと向かう後半の人生を如何に過ごすか。
これは大変な問題です。